王子様の喫茶店(登場人物設定)

ルーツ=エンブリオ=タンタロス

 十五歳(一話時点)。
 統一国家の第二王子で兄が居るのに、何故か第一位王位継承権保持者。
 女性と見紛う程の美貌に加えて、剣も魔法も学問も人並み以上にこなす完璧な王子様……なのだが、ロリコンだったりマイナーな物ばかり学びたがったりと何かと問題のある嗜好を持っている。彼以外に使い手の居ない言語は両手では足りないらしい。
 アルビノであり、本来直射日光を浴びる事は好ましくないはずだが、強大な魔力などで何とかしているらしい。
 趣味は喫茶店経営。

ユミル=エンブリオ=タンタロス

 五歳(一話時点)。
 ルーツの妹兼婚約者。
 ルーツの後ろについてとてとて歩いていたら、いつの間にか婚約者にされていた。
 本人達の知らないところで決まった婚約だが、お互いに不満はないらしい。
 青と赤のオッドアイであり、青い左目は微妙に視力が低い(日常生活に支障はなく、視力検査で初めて分かった)代わりに、見えないはずの物が心持ち見えるような気がすると言う微妙な能力(?)がある。

ルーク=エンブリオ=タンタロス

 ルーツ達の兄で第一王子。
 本来、一子相伝・門外不出のはずの特殊な抜刀術や、術式の難解さや効果に対する消費魔力のあまりの多さが原因で、儀式魔法に取って代わられた式典魔法と言った、マイナーな技能ばかり修めたルーツとは違い、正統派の剣術や魔法を修めた正統派の王子様。
 彼が居るにもかかわらず、ルーツが第一位王位継承権保持者に選ばれたのは王宮七不思議の一つ。